仮想PC接続の小技:Vmware Horizon Clientのコマンドラインオプションでユーザー名入力を省略して簡単ログイン2024年03月06日

 Vmware Horizon Clientのコマンドラインオプションについての備忘録。

 病院の電子カルテシステムは情報を保護するために、インターネットとは繋がない閉じたネットワークで運用されている。
 しかし時には(あるいはしばしば)インターネットへの接続が必要になる場合もある。

 自施設では「Vmware Horizon Client」という仮想PCを利用して仮想デスクトップにログインしインターネットに接続する。
  ただしこの仮想PCにログインする際には、毎回ユーザーIDとパスワードの入力が必要となり、自分の場合、ほぼ電子カルテを使うたび行うのでかなり煩わしい作業である。
 
 そこで、日常的に使用しているPCである程度の工夫を施した。
 具体的には、Vmware Horizon Clientの自分用のショートカットを作成し、そのプロパティの欄のコードを変更して、コマンドラインオプションに自分のユーザー名を追記した。
 これでショートカットをクリックするだけでユーザー名が自動的に入力され、パスワードを入力するだけでログインできるようになった。パスワードをオプションに記載するともっと便利になるが、さすがにセキュリティを考慮してパスワードは保存していない。

 しかし、このショートカットがとある理由で消失してしまった。

 以下が再設定の記録。
 設定はかなり以前に行ったので、記憶が曖昧だった。 最初、オプションを「-u hogehoge」(hogehogeが架空のユーザー名です)として試みたが、上手くいかなかった。

 そこでようやくメーカーのサイトを見た。
「Horizon Client の設定およびコマンドライン オプション」
https://docs.vmware.com/jp/VMware-Horizon-Client-for-Linux/2309/horizon-client-linux-installation/GUID-AB6F0B4D-03DD-4E7A-AE16-BAB77CE4D42D.html
を参考にした。これはLinux版のマニュアル。
「-u, --userName=」がそのオプションだった。
 Linux版なら「-u hogehoge」でもうまく行くはずだが。Windows版では動作が異なるようだ。
 記載の一つ、「--userName=hogehoge」でうまく接続できた。

 これで作業は終了だが、気になり、様々なコマンドラインオプションの書き方を試みてみた。
「--userName hogehoge」、「-userName=hogehoge」、「-userName hogehoge」といった形式であれば接続可能であることが判明した。
 ただし「userName」を全て小文字で「username」とすると接続できなかった。